先日、広島市安佐南区のT様のご依頼にお伺いさせて頂きました。
※投稿についてT様 了承済
きなこちゃんは22歳とご高齢で虹の橋を渡ってしまいました。
きなこちゃんとT様との出会いは、
T様がまだ小学3年生の頃お庭に迷い込んだ子猫を保護しました。
毎日学校から帰るのが嬉しくてたまりませんでした。
そんな毎日を過ごしていたT様ご家族に悲劇が起こりました。
T様が小学6年生の時に大好きなお母様がご病気で亡くなってしまいました。
そして6年後、今度はお父様が交通事故で亡くなってしまいました。
立て続けに起こる不幸を「きなこちゃん」のせいにしてしまったそうです。
「不幸な猫」
「不吉な猫」
時折甘えてくるきなこちゃんといつからか「かわいい」と思わなくなったそうです。
それから数年間は「試験に落ちる「彼氏と別れる」等、悪いことがある度にきなこちゃんを
怒る様になり、いっそ手放そうと考えてしまったそうです。
そんな中、数年前にパワハラで会社を辞めてしまい、引きこもり生活が始まりました。
ふさぎこみ何も考えない状態が続いた時、ふと隣にきなこちゃんが黙って座っていました。
よくよく考えるとお母様が亡くなった時、お父様が亡くなった時、T様に何か不幸が
起きた時、必ずきなこちゃんは黙って隣に座って慰めてくれてた事に気がつきました。
そんなきなこちゃんをずっと恨んでいた、自分を責め続けました。
かなり泣きじゃくりました。
そんな中でも「大丈夫?」という目線を送ってくるきなこちゃん。
以降はT様も物事をプラスに考え、毎日楽しいきなこちゃんとの生活に戻りました。
しかし老衰で無くなり、ご火葬中もT様はずっときなこちゃんに謝っていました。
きなこちゃん!もう許してあげてるよね!
だって綺麗な姿で戻って来てくれたもんね!
これからもT様を見守ってあげてね!
心からご冥福をお祈り申し上げます。